医学論文ログ

「このような医学論文がある」ということをとても短く紹介するブログです。最近読んだ、もしくはチラ見した医学論文を、内容や質を問わず気の向くままにつぶやき程度に書きます。要約ではなく、自らの独断と偏見でこんなのに役立ちそう、使えそうというような視点でつぶやいています。

細菌感染症とウイルス感染症における炎症性マーカー比較 PMID: 27977798

Review

細菌感染症とウイルス感染症における炎症性マーカー比較

  • 細菌感染症ではCRP高値
  • ウイルス感染症ではフェリチン高値
  • その他、IL-1β、IL-6、IL-18などの両者での比較

 

 上記あたりの内容・項目が役立ちそう、引用に使えそうな論文(Review)でした。臨床推論で感染症でも細菌感染症の方がCRPが上がりやすくて、ウイルス感染症の方が上がりにくいと聞いたこともある人が多いと思います。他にもIL-6阻害薬によって、CRPが上昇しにくいことも論文中の簡単な経路(図)を見ると納得できると思います。

PMID: 27977798

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

Slaats J, Ten Oever J, van de Veerdonk FL, Netea MG. IL-1β/IL-6/CRP and IL-18/ferritin: Distinct Inflammatory Programs in Infections. PLoS Pathog. 2016 Dec 15;12(12):e1005973. doi: 10.1371/journal.ppat.1005973. PMID: 27977798; PMCID: PMC5158075.