医学論文ログ

「このような医学論文がある」ということをとても短く紹介するブログです。最近読んだ、もしくはチラ見した医学論文を、内容や質を問わず気の向くままにつぶやき程度に書きます。要約ではなく、自らの独断と偏見でこんなのに役立ちそう、使えそうというような視点でつぶやいています。

心房細動とエドキサバン(経口FXa阻害薬) PMID: 35416910

RCT

心房細動とエドキサバン(経口FXa阻害薬)

  • 脳卒中、全身性塞栓症の減少傾向
  • 出血の増加傾向
  • 全死亡率に有意差なし

 

日本の80歳以上の高齢者における心房細動(AF)に対するエドキサバン(経口FXa阻害薬、リクシアナ)の使用時のエビデンスのひとつとして、状況が現在の日本にとても当てはめやすいと思います。エドキサバンに有意差なしもあります。ELDERCARE–AF trialという名称も上手ですね。

エビデンスだけではありませんが、エビデンスからもエドキサバンか、従来からの抗凝固療法かは、医療経済や患者負担、その人ごとのアドヒアランスや生活背景次第になりそうで、比較的中立的でどちらの薬を推すというわけではない有難いエビデンスにもなりそうです。

PMID: 35416910

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

Kuroda M, Tamiya E, Nose T, Ogimoto A, Taura J, Imamura Y, Fukuzawa M, Hayashi T, Akao M, Yamashita T, Lip GYH, Okumura K. Effect of 15-mg Edoxaban on Clinical Outcomes in 3 Age Strata in Older Patients With Atrial Fibrillation: A Prespecified Subanalysis of the ELDERCARE-AF Randomized Clinical Trial. JAMA Cardiol. 2022 Apr 13. doi: 10.1001/jamacardio.2022.0480. Epub ahead of print. PMID: 35416910.