医学論文ログ

「このような医学論文がある」ということをとても短く紹介するブログです。最近読んだ、もしくはチラ見した医学論文を、内容や質を問わず気の向くままにつぶやき程度に書きます。要約ではなく、自らの独断と偏見でこんなのに役立ちそう、使えそうというような視点でつぶやいています。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Sjogren症候群による神経障害 PMID: 30627507

Review Sjogren症候群による神経障害 様々な神経障害(中枢性/末梢性) 神経障害の頻度・定量表現 シェーグレン症候群における後根神経節障害による感覚失調性ニューロパチーによるしびれを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。上記文献ではシェー…

若年性脳卒中(若年性脳梗塞・脳卒中) PMID: 25750539

Review 若年性脳卒中(若年性脳梗塞・脳卒中) 危険因子 原因(鑑別疾患リスト) 予防 若年性脳卒中に遭遇したときの原因は若年性ゆえに、その原因と疫学(原因の割合)も異なってきます。若年性脳卒中というひとつ鑑別リストを作っておくヒントになると思い…

心電図 ST上昇の原因 PMID: 14645641

Review 心電図 ST上昇の原因 急性心筋梗塞以外の原因 ST上昇の様々な心電図 心電図(ECG)におけるST上昇といえば、真っ先に思い浮かぶのは心筋梗塞(STEMI)だと思います。さらに心筋炎や左脚ブロックのような原因が思い浮かぶ人もいると思います。循環器以…

形質細胞性腫瘍(PCD)とビタミンB12欠乏症 PMID: 15305411

Others 形質細胞性腫瘍(PCD)とビタミンB12欠乏症 ビタミンB12欠乏とPCDが併存する場合の貧血像 PCDにビタミンB12欠乏症が合併した際のMCV 多発性骨髄腫をはじめとするplasma cell dyscrasias(PCD)の際、通常はMCVが100を超えることは少ないですが、ビタ…

薬剤性腱症(toxic tendinopathy)の概要・原因薬剤ごとの特徴 PMID: 24962977

Review 薬剤性腱症(toxic tendinopathy)の概要・原因薬剤ごとの特徴 薬剤性腱症の概要 原因薬剤ごとの特徴:キノロン系抗菌薬、スタチン、全身性ステロイド投与、アロマターゼ阻害薬、イソトレチノイン 腱付着部炎といえば強直性脊椎炎(SpA)を思い浮かべ…

シスタチンCの方が腎機能や死亡リスクを正確に反映 PMID: 24004120

Meta-Analysis シスタチンCの方が腎機能や死亡リスクを正確に反映 クレアチニンとシスタチンCの腎機能評価の正確性 eGFR低下時(<60):シスタチンCを含む評価の方が正確 腎機能評価の際に血清シスタチンC値の方が筋肉の影響を受けず、血清クレアチニン値(…

特発性器質化肺炎(COP) PMID: 35294814

Review 特発性器質化肺炎(Cryptogenic Organizing Puneumonia: COP) COPについて知る/学ぶ COPの知識のアップデート 二次性器質化肺炎の原因 抗菌薬で治らない細菌性肺炎のようなパターンにもなりうる特発性器質化肺炎(COP)です。病態理解や知識のアッ…

多発性骨髄腫の新規患者1027名の解析(特徴・予後) PMID: 12528874

Other 多発性骨髄腫の新規患者1027名の解析 診断時の特徴(症状、所見など) 予後因子 多発性骨髄腫(MM)に加えてビタミンB12欠乏症もあり、大球性貧血を生じていた症例がありました。MMの多くの症例で貧血が認められるが、大球性貧血がどの程度認められる…

細菌感染症とウイルス感染症における炎症性マーカー比較 PMID: 27977798

Review 細菌感染症とウイルス感染症における炎症性マーカー比較 細菌感染症ではCRP高値 ウイルス感染症ではフェリチン高値 その他、IL-1β、IL-6、IL-18などの両者での比較 上記あたりの内容・項目が役立ちそう、引用に使えそうな論文(Review)でした。臨床…

ようこそ、医学論文ログへ

The Concept of the Medical Papers’ Log 医学論文ログへようこそ。ご覧くださいましてありがとうございます。 日常で出会った医学英語論文を中心に、「このようなときのエビデンスとして使えるのではないか?役立つのではないか?」という視点で、短く簡単…